トラリピを運用していく上で証拠金維持率を気にしておく事は非常に大切です。
なぜなら証拠金維持率が100%を割ってしまうと、全ポジションが強制決済(ロスカット)されてしまうからです。
証拠金維持率の計算方法は
(有効証拠金÷必要証拠金)×100
で計算され、評価損(含み損)が増えたり、新規ポジションが成立するたびに
証拠金維持率は低下していきます。
ここで証拠金維持率をしっかり理解して、長期運用を目指していきましょう。
トラリピの証拠金維持率の目安
ここではまず安心できる証拠金維持率の目安を見ていきましょう。
トラリピで安心できる証拠金維持率の目安は1000%?
私自身も感じることであり、ネットで検索しても多い意見として、
安心できる証拠金維持率の目安は1000%以上であることが多いです。
ですが、人によってこの維持率の目安は違います。
証拠金維持率1000%が必ずしも安全とは限らない
下のチャートはAUD/NZDの売りトラリピのレンジです。
証拠金維持率が1000%でも現在のレートの位置が緑丸と赤丸では1000%の意味合いが全く違います。
赤丸の位置だと、レートの上昇による新規注文や含み損によって
証拠金維持率はどんどん低下していきますよね。
資金やトラップ本数にもよりますが、場合によってはレンジ内でロスカットなんてこともあるかもしれません。
なので一概に1000%が安心だとは言えない訳です。
証拠金維持率を気にしなくても良いパターンもある
普段私は証拠金維持率1000%あれば安全と言っていますが、実際は殆ど気にしていません。
なぜなら
- ロスカットレートがレンジのはるか外にある
- レンジを外れたら損切りする
上記の方針でトラリピを運用しているからです。
この記事を書いたのが2024年1月 2024年7月現在更に円安が進みました
こちらの記事もご覧ください。
他にも
正の相関が強い通貨ペアで、逆の取引をする
というのもあります。
EUR/USD(オレンジのラインチャート)とGBP/USDは非常に似た動きをします。
EUR/USDは売りトラリピ、GBP/USDは買いトラリピといったように逆の取引をすることで、
リスクが分散され、証拠金維持率が少し低くても大丈夫な運用方法もあります。
それでも「証拠金維持率は常に気になる!」って方は証拠金維持率の回復方法を知っておきましょう。
証拠金維持率を回復させるには?
証拠金維持率の計算方法のおさらい
(有効証拠金÷必要証拠金)×100
以上の計算方法から、証拠金維持率の回復方法は大きく分けて二種類あります。
- 損切りして、必要証拠金を減らす
- 入金して、有効証拠金を増やす
詳しくはトラリピの損切り・タイミングや方法を紹介に書いていますので、ご覧ください。
トラリピで安心できる証拠金維持率の目安まとめ
これまでの記事をまとめると
- 一般的に安心できる維持率の目安は1000%
- リスク管理を徹底しておけば維持率は気にしなくて良い
- 相関などを利用しリスクを分散すれば維持率は低くても大丈夫
- 損切りや入金で証拠金維持率を回復しよう
トラリピを含む自動売買は利益率に目が行きがちですが、
まずはご自身がなされている取引のリスクを知りましょう、そして長期運用に取り組んでいきましょう。
以上、トラリピで安心できる証拠金維持率の目安は?
でした。